Setting

仕様に関わらず、車のセッティングを始める際の下準備はとても大事です。
水漏れ、オイル漏れ、排気や吸気漏れ、異音チェックなどから始まり異臭やブローバイガスなどもチェックし
異常があればコンプレッション測定なども行います。
同時にプラグの状態や熱価、銘柄、ギャップなどの確認もできます。
(ご自分の車であれば既知の事ですが)
シリンダースコープなどがあれば燃焼室の状態も確認できます。
最終的に目視などで車両やエンジンルーム全体を再確認したら次の段階に進みます。

 

燃調が合っていないなどの言葉はよく聞きますが
燃料の濃い薄いだけではなく、同時に重要なのが点火時期です。
純正の調整方法に従ってアイドリング時の点火時期を確認、調整するのは基本ですが
空吹かしで回転を固定し、タイミングライトで確認した点火時期とECU側でセットした点火時期に
ズレが生じてるかどうかの確認も大切です。
これは一人でも出来なくはないですが二人の方が楽かつ確実です。
カムシャフトを交換してある場合でクランク角センサーのピックアップがカム絡みの場合は特に重要になります。
アイドル時の点火時期の確認がしづらい場合なども含めてこの方法での数値を重視した方が良いと思います。

 

次に燃圧の確認
これも点火時期に次いでのキモとなります。
プレッシャーレギュレーターがノーマルの場合はほぼ問題ありませんが
大容量のポンプを装着したからと、セットで調整式のレギュレーターを取り付けて
燃圧のチェック&調整を行っていないと言うのはNGです。

 

珍しいパターンとしては大容量のインジェクターに合わせてポンプも大容量を並列で使用した場合に
調整式のレギュレーターを最大緩めにしても燃圧が下がらないケースなどもあります。
この場合はレギュレーター以降のリターン側の増設が必要になります。

 

ほぼ整ったら、いよいよセッティングに入ります。

 

まずは軽く、普通に街乗り走行からですが
この時点で既にA/F計は装着します。
ここでの注意事項

 

・A/F計のセンサーねじピッチが多くの車のO2センサーと同じだからと言って
O2センサーを外して、そこにA/F計のセンサーを付けないこと。

 

・ターボ車ならタービン後1mくらいの位置にセットするのが理想なので
ほぼ触媒の前くらいにボスを溶接しセンサーを装着する。

車種によって様々な制限は生じて来ますが、おおよそこんな感じで進めて行きます。
街乗りしない車には当てはまらない場合もありますが。

 

続きはブログで。